小声でしか言えないこと

小声でしか言えないこと。

セルフネグレクトなきらいがある。
自分自身にご飯を食べさすのもやっとだ。毎朝なんとかシャワーを浴びて人の形を保ってる。
他人の目が気になる外面の良い人間でよかったな、と思う。じゃないととっくに破綻しているだろう。

何かを飼育するのができない。
比較的放っておけるペットを飼ってるが、数日ほったらかして、覗きに行くのが怖かったりする。
炊飯器のふただとか、放置されたお弁当とか、蓋をしたトイレのゴミ、流しの生ゴミ受け、飲みかけのペットボトル……そういったものは容易くパンドラの箱と化す。
ダメな自分ごと、ひとつの袋へぶち込んで捨てられればいいのに。

周りの友人のように子供を持つなんて私には絶対に無理だなと、自分の状況を見て思う。
放置してしまうのではないか。
それなりに人の心はあるから、頑張ろう頑張ろう…とすると思うし、なんとか持たせられると思うけど、でもそうして数年、突然心の糸が切れて何も出来なくなるのではないかという恐怖がとてもある。
子供を作りたい、育てたいとは思えない所以である。

この感情が単なる落ち込みなのか、疲れなのか、鬱状態なのか、ホルモンバランスなのか、原因がわからないが、ここ2週間はそんなドロドロに覆われていていつもよりも非道い。毎日の浮き沈みさえなくずっと沈んでいる。じっと砂底に腹をくっ付けて鰓と口だけパクパクさせている金魚のようだ。
売り場にそんな金魚がいたら心配するのに、そうなっている自分自身は救えない。

助けてあげられたらいいのに。